ground 

「セットポジション」では「グランド」で表記しています。「グランド前」というバス停もあったりしますから、「グランド」もそれなりに定着していると思いますが、「グランドスラム」とか「グランドピアノ」の「grand」とは区別したいと思っています。

検索してみると、「グランド前」はバス停だけでなく鉄道駅にもあります。福井県・えちぜん鉄道三国芦原線に「仁愛(じんあい)グランド前駅」という体育祭のときだけ使われる臨時駅があるようです。

一方、東急池上線の千鳥町駅は、もともと池上電気鉄道の「慶大グランド前駅」として開業したもののようです。また、JR東日本の南武線が国鉄に移管される前(南武鉄道線時代)の武蔵小杉駅も「グランド前停留所」だったようです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/武蔵小杉駅

グラウンド前駅の由来は、駅前に横浜正金銀行のグラウンドがあったためである。このグラウンドはその後同行の後身である東京銀行が使用したが、東京三菱銀行となった際は資産整理のため閉鎖された。跡地はしばらく有料駐車場となった後、三井不動産の手で開発された高層マンションが建っている。


Wikipediaによれば銀行のグラウンドだったとのことですが、次のWebページの8枚目の写真のところには「第一生命」のグラウンドだと記述されています。さて、真相はいかに?

とうよこ沿線>Film Gallery>川崎中部編

駅右後方に第一生命グラウンドの野球場のバックネットが見える。当時の駅名「グラウンド前駅」の由来はそこにある。

2008/08/25(月)| 外来語 | コメント(5)

北海道尚志学園 

『報知高校野球』では「北海道尚志」と表記されます。「セットポジション」における高校名表記は(選手権大会主催者である)朝日新聞の表記に合わせることを原則としていますので、「尚志学園」で統一します。ちなみに、読売新聞も「尚志学園」です。

実は、だいぶ以前に「尚志学園」で統一する方針を決めていたのですが、サイト内検索してみると2ページで3件の「北海道尚志」が見つかりました。やはり後回しにすると、こういうことになってしまいがちです。
2008/07/16(水)| 固有名詞 | コメント(1)

抜き出る 

『報知高校野球』08年7月号の西東京のページに「抜き出た候補は見当たらず混戦必至」との見出しがあります。うーん…。

「抜きん出た候補」ならOKでしょうし、見出しとしては適切ではないとしても「抜け出しそうな候補」でもOKですが、「抜き出た候補」はNGではないかと私には思われます。

"抜き出る" の検索結果 約 11,500 件
"抜け出る" の検索結果 約 123,000 件
"抜きん出る" の検索結果 約 38,700 件

"抜き出た" の検索結果 約 22,000 件
"抜け出た" の検索結果 約 111,000 件
"抜きん出た" の検索結果 約 87,200 件

まあ、「仕事で頭ひとつ抜きん出る裏トーク術」という本なら読んでもいいかなと思いますが、「抜き出る男は第一印象で差をつける」をサブタイトルにした本は、私はノーサンキューです。はい。
2008/06/28(土)| 未分類 | コメント(0)

条/條 

asahi.com高校野球サイトの学校検索で「条」と「條」を検索してみたら、次のようになりました。

帯広三条(北北海道)
中之条(群馬)
三条(新潟)
三条東(新潟)
三条商(新潟)
中条(新潟)
中条(長野)
北条(兵庫)
一条(奈良)
西条農(広島)
西条(愛媛)
西条農(愛媛)
北条(愛媛)

四條畷(大阪)
四條畷北(大阪)
五條(奈良)

「條」は「条」の旧字体です。従来の「セットポジション」の表記原則では「條」は「条」に改めることにしていましたが、奈良県五條市と大阪府四條畷市は自治体として「條」が正しいと主張し、「條」の市名表記を用いるよう新聞社などに要請しているそうです。

いくら固有名詞でも異体字を際限なく認めると、「金矢」や点のない「曙」も容認しなければならなくなります。これをやり始めたらキリがないわけで、どこかで歯止めが必要だと私は考えています。

五條市の場合、五條代官があったから「條」なのだということのようですが、当時は「条」の字がないのですから「條」で当たり前です。その理屈なら、一条天皇や後三条天皇にも旧字体を用いるのが筋というものでしょう。

…と、最後の抵抗を示したうえで、長いものに巻かれることにしました。「セットポジション」では、四條畷、四條畷北、(奈良県立)五條の3校については「條」で表記します。なお、愛知県立五条高校には硬式野球部はないようです。

外部リンク
 四条畷市>よくあるご質問
2008/06/28(土)| 固有名詞 | コメント(0)

失点 

『公認野球規則』の10・16(g)【原注】には7つの例が付されていますが、その冒頭では次のように示されています。なお、「○1」は原文では円内数字(丸数字)です。機種依存文字ですので、このように処理しています。

08年版 『公認野球規則』

10・16(g)【原注】
○1 投手甲、四球のAを塁に残して退き、投手乙が救援、Bがゴロを打ってアウトになり、Aを二塁に進める、Cはフライアウト、Dが単打して、Aが得点――投手甲の失点。


新聞記者さんでも間違うのが「失点」です。上の例で言えば、乙投手が投げている間に点を取られているので、乙投手の失点だという誤解がはびこっています。

『公認野球規則』の10・16(07年まで10.18)は、自責点の項目です。索引にも「失点」はありません。つまり、「失点」を調べようとしたときに、「自責点」の項目を8ページ読み進まなければ、上の「解説」には出会えないように構成されています。

ただし、08年版の『公認野球規則』では、10・16(g)が掲載されている241ページから4ページ分のヘッダが「自責点・失点」に改められています。07年版まではすべて「自責点」でした。索引に入れたほうが親切というものなんですが…。



このエントリーは「あまり野球に詳しくない方のために…」のページ中「失点」の項目をリライトしたものです。もともとは「新聞は当てにならないことを示す極端な事例」というページでした。
2008/06/09(月)| 野球用語 | コメント(0)