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暴投と悪送球 

これも02/04/03付で「あまり野球に詳しくない方のために」のページに追加したものですが、やはり条項番号の変更(2.81→2.82、10.15→10.13)に伴い、こちらに移すことにしました。

08年版 『公認野球規則』

2・82 WILD PITCH「ワイルドピッチ」(暴投)――捕手が普通の守備行為で処理することができないほど高すぎるか、低すぎるか、横にそれるかした、投手の正規の投球をいう。
10・13(a) 投手の正規の投球が高すぎるか、横にそれるか、低すぎたために、捕手が普通の守備行為では止めることも処理することもできず、そのために走者を進塁させた場合には、暴投が記録される。
 また、投手の正規の投球が、捕手に達するまでに地面やホームプレートに当たり、捕手が処理できず、そのために走者を進塁させた場合にも、暴投が記録される。
 第3ストライクが暴投となり、打者が一塁に生きた場合は、三振と暴投を記録する。


投手がプレイボール直後の第1球をバックネットに直接当てる「投球」をした場合、これは「暴投」と呼んでいいでしょうか? 『公認野球規則』2・82の定義にしたがうなら「暴投」ですが、10・13で言う記録上の「暴投」ではありません。ランナーがいなければ10・13の「暴投」ではありませんし、ランナーが進塁しなかったときも10・13の「暴投」にはなりません。

一般的マスメディアは、「暴投」を10・13の定義で使っているものと思われます。なお、ピッチャーゴロを処理した投手の一塁送球がワンバウンドになり、ファウルグラウンドに抜けてしまった場合は「暴投」ではありません。そもそも「投球」ではないからです。

とはいえ、内野ゴロ一塁「悪送球」に対して、「暴投」を用いる解説者さんは少なくありません。野球に携わる者としては、やはり適切さを欠く表現ではないかと私は考えています。まあ、一般の人にまで、この使い分けを要求するつもりはないのですが…。
2008/04/23(水)| 野球用語 | コメント(0)

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