主審/球審 

たとえば、サッカーの場合、副審(アシスタント・レフェリー)がオフサイドの旗を上げても、主審(レフェリー)が認めなければオフサイドにはなりません。最終決定者はあくまでも主審であって、副審は主審を補佐する立場にしかないのです。

野球の規則では各審判は基本的に同格であり、球審にだけ認められる権限は、打者に関する判定のほかにプレイと没収試合の宣告ぐらいです。2人の審判が異なるジャッジをした場合は、次のように定められています。

07年版『公認野球規則』
9.04(c) 1つのプレイに対して、2人以上の審判員が裁定を下し、しかもその裁定が食い違っていた場合には、球審は審判員を集めて協議し(監督、プレーヤーをまじえず、審判員だけで)、その結果、通常球審(または、このような場合には球審に代わって解決にあたるようにリーグ会長から選任された審判員)が、最適の位置から見たのはどの審判員であったか、またどの審判員の裁定が正しかったかなどを参酌して、どの裁定をとるかを決定する。
 このようにして、決定された裁定は最終のものであり、初めから1つの裁定が下された場合と同様に、試合は続行されなければならない。


NPBの場合、「リーグ会長から選任された審判員」は「責任審判」と呼ばれています。球審の場合もありますが、塁審のときもあります。他競技で言う「主審」に相当するのはこの「責任審判」でしょう。

提訴のないアマチュア野球では、アマチュア野球内規によって「控え審判制度」が採用されています。NPBの「控え審判」はアクシデントで出場不能となった審判に代わって出場する予備審判ですが、アマチュア野球で言う「控え審判」は、担当審判員が規則適用の誤りを犯している場合には、対戦当事者のアピールを待つことなく、これを訂正する権限が与えられています。いわば「影の主審」といったところです。

というわけで、野球には「球審」がいるだけで、「主審」はいません。すくなくとも『公認野球規則』には「主審」は出てこないのです。
2007/06/27(水)| 野球用語 | コメント(0)

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