「外野手守備成績(1992〜98年)」のページに次のような文言がありました。
なお、野球用語における「ホサツ」とは、断じて「捕殺」ではない(「てへん」ではなく「ころもへん」が正しい)。IMEやATOKの変換辞書には「捕殺」(字義のとおり生き物を捕えて殺すこと)はあっても「補殺」はないので、Web上ではしばしば変換ミスが見られる。
これは(今では)正しくないので、訂正しました。ATOKは2007でも日本語辞書に「補殺」はありませんが、MS-IMEでは2003から「補殺」が入っています。
『公認野球規則』では補殺は次のように定義されています。
07年版 『公認野球規則』10.11 補殺(アシスト)は、あるプレイでアウトが成立した場合、または失策がなければアウトにできたと思われる場合に、そのアウトが成立するまでに、またはその失策が生じるまでに、送球したり、打球あるいは送球をデフレクトして送球を扱った各野手に与える。
ただし、挟撃のときのように、1プレイ中に同一プレーヤーが数回送球を扱っていても、与えられる補殺はただ1個に限られる。
「補殺」とは「assist」の訳語ですから、「補助」の「補」でなくてはならないのです。「捕手」や「捕球」の「捕」であってはなりません。
ためしに「野球 捕殺」でGoogle検索してみました(07/07/12現在)。まあ、名前の知れた野球部のサイトに「捕殺」があるのはまだ愛嬌だとしても、なんとスポニチ、東京新聞、日本海新聞、岩手日報、夕刊フジもヒットするのです! あろうことか、玉木正之氏の公式サイトまで出てきます。
野球 捕殺 の検索結果 約 30,500 件
野球 補殺 の検索結果 約 11,100 件
ちょっと悲しくなってきます。訳語を最初から「補助殺」にしておけばよかったのかもしれません。私はワープロ専用機を使っていた頃、「捕殺」を変換禁止用語にしていました。よそ様がどうであろうと、これだけは私が間違ってはならないものです。
ところで、IMEが「補殺」を入れたために、本来「捕殺」であるべきところに野球用語である「補殺」が使われているページもあります。読みが同じというだけでなく、字形も似ていますから、「補殺」を知らない人には悩ましいところなのかもしれません。まあ、明らかな誤字ですけど…。
=08/06/09追記=08年版の『公認野球規則』では旧10.11が次のように改正されました。
08年版 『公認野球規則』10.10 補殺(アシスト)の記録は、本条規定により、アウトに関与した野手に与えられる。
(a) 次の場合には、当該野手に補殺を記録する。
(1) あるプレイでアウトが成立した場合、または失策がなければアウトにできたと思われる場合に、そのアウトが成立するまでに、またはその失策が生じるまでに、送球したり、打球あるいは送球をデフレクトした各野手に補殺を記録する。
ただし、そのプレイでアウトが成立していなければデフレクトした野手に失策が記録されたであろうと記録員が判断した場合は、この限りではない。
挟撃のときのように、1プレイ中に同一プレーヤーが数回送球を扱っていても、与えられる補殺はただ1個に限られる。
追加された部分がありますが、一般的には「補殺」の記録など気にしない人のほうが多いわけです。だからこそ「捕殺」という誤変換がはびこるのでしょうが…。