『報知高校野球』08年7月号の西東京のページに
「抜き出た候補は見当たらず混戦必至」との見出しがあります。うーん…。
「抜きん出た候補」ならOKでしょうし、見出しとしては適切ではないとしても「抜け出しそうな候補」でもOKですが、「抜き出た候補」はNGではないかと私には思われます。
"抜き出る" の検索結果 約 11,500 件
"抜け出る" の検索結果 約 123,000 件
"抜きん出る" の検索結果 約 38,700 件
"抜き出た" の検索結果 約 22,000 件
"抜け出た" の検索結果 約 111,000 件
"抜きん出た" の検索結果 約 87,200 件
まあ、「仕事で頭ひとつ抜きん出る裏トーク術」という本なら読んでもいいかなと思いますが、「抜き出る男は第一印象で差をつける」をサブタイトルにした本は、私はノーサンキューです。はい。
asahi.com高校野球サイトの学校検索で「条」と「條」を検索してみたら、次のようになりました。
帯広三条(北北海道)
中之条(群馬)
三条(新潟)
三条東(新潟)
三条商(新潟)
中条(新潟)
中条(長野)
北条(兵庫)
一条(奈良)
西条農(広島)
西条(愛媛)
西条農(愛媛)
北条(愛媛)
四條畷(大阪)
四條畷北(大阪)
五條(奈良)
「條」は「条」の旧字体です。従来の「セットポジション」の表記原則では「條」は「条」に改めることにしていましたが、奈良県五條市と大阪府四條畷市は自治体として「條」が正しいと主張し、「條」の市名表記を用いるよう新聞社などに要請しているそうです。
いくら固有名詞でも異体字を際限なく認めると、「金矢」や点のない「曙」も容認しなければならなくなります。これをやり始めたらキリがないわけで、どこかで歯止めが必要だと私は考えています。
五條市の場合、五條代官があったから「條」なのだということのようですが、当時は「条」の字がないのですから「條」で当たり前です。その理屈なら、一条天皇や後三条天皇にも旧字体を用いるのが筋というものでしょう。
…と、最後の抵抗を示したうえで、長いものに巻かれることにしました。「セットポジション」では、四條畷、四條畷北、(奈良県立)五條の3校については「條」で表記します。なお、愛知県立五条高校には硬式野球部はないようです。
外部リンク
■四条畷市>
よくあるご質問
『公認野球規則』の10・16(g)【原注】には7つの例が付されていますが、その冒頭では次のように示されています。なお、「○1」は原文では円内数字(丸数字)です。機種依存文字ですので、このように処理しています。
08年版 『公認野球規則』10・16(g)【原注】
○1 投手甲、四球のAを塁に残して退き、投手乙が救援、Bがゴロを打ってアウトになり、Aを二塁に進める、Cはフライアウト、Dが単打して、Aが得点――投手甲の失点。
新聞記者さんでも間違うのが「失点」です。上の例で言えば、乙投手が投げている間に点を取られているので、乙投手の失点だという誤解がはびこっています。
『公認野球規則』の10・16(07年まで10.18)は、自責点の項目です。索引にも「失点」はありません。つまり、「失点」を調べようとしたときに、「自責点」の項目を8ページ読み進まなければ、上の「解説」には出会えないように構成されています。
ただし、08年版の『公認野球規則』では、10・16(g)が掲載されている241ページから4ページ分のヘッダが「自責点・失点」に改められています。07年版まではすべて「自責点」でした。索引に入れたほうが親切というものなんですが…。
このエントリーは「あまり野球に詳しくない方のために…」のページ中「失点」の項目をリライトしたものです。もともとは「新聞は当てにならないことを示す極端な事例」というページでした。
「無四球試合」は3つの意味で使われています。
試合記録としての
「無四球試合」は両チームともに無四球でなければならず、チーム投手記録としての「無四球試合」はそのチームの投手が四球を与えなければいいわけです。個人投手記録としての「無四球試合」は、その投手が無四球で完投した場合です。
死球は四球ではありませんので、死球があっても四球がなければ「無四球」のはずですが、「無四死球試合」のことを「無四球試合」と言う人もいます。結局、実際には3×2で6つの意味で使われていることになります。
「セットポジション」における「無四球」は、あくまでも四球の有無を問題にしていますので、死球は関係ありません。はい。