思いがけないハプニング 

ありがちな重言ですが、今まで気づきませんでした。「殿堂」の「飯田」のページです。


思いがけないハプニングに観客席はまだざわめいていた。


先般、Wordの校正チェックをかけてみて初めて気づいた次第です。なにしろ作成日が00/08/17のファイルですから、われながらお恥ずかしい話です。穴を掘ってしばらく身を潜めたくなります。


「思いがけないハプニング」をGoogleでフレーズ検索すると5600件ヒットします。実数が3分の1だとしても2000件近くあるわけです。小学校の校長先生や絵本の編集担当者も使っています。三重テレビの記者さんとか、(純粋な記事ではありませんが)朝日新聞社のWebページもヒットします。仲間が多くてホッとしたりして…。


気づきにくいのは直接的に文字がかぶっているわけではないからでしょう。ミスター語には重言が多く、「秋の秋季キャンプ」などは文字にすると一発でわかります。「春のスプリングキャンプ」や「1年目のルーキー」も聞いただけで重言だとわかりますが、「決してネバーギブアップしません」は一瞬思考が止まります。


Web辞書の英和辞典で「happening」を調べてみると「出来事、事件、偶発事」としか記載されておらず、国語辞典で「ハプニング」を調べると「思いがけない出来事」です。だとすれば、「思いがけないハプニング」はNGだとしても、「思いがけないhappening」ならOKなのではないかとも言いたくなります。


まあ、英語は別にしても日本語としてはやはり重言でしょうから、模範的ですが「思いがけない出来事」に改めました。「過去ログ」や「チゲ鍋」も本来は重言ですが、前者はすくなくともネットでは完全に認知されているでしょうから私は使います。後者も「鍋」をつけたほうがわかりやすいと思われます。

2008/03/23(日)| 重言 | コメント(0)

一番最後 

「んだ」の「利用上の注意」のページには次のように記載しています。

17万5000項目を収録している私の手元の国語辞典の一番最後の見出し語が「んだ」でしたので、「裏表紙(んだ)」というタイトルにしました。


今ではブログとして運用している「んだ」ですが、もともとは「セットポジション」内の1ページでした。旧「んだ」の時代から、“「んだ」は手元の国語辞典の一番最後の項目です”との説明を添えてきました。

「一番最後」は重言です。「富士山の山に登山する」のたぐいです。ご指摘のメールを頂戴したこともあります。

実は「一番」を外した時期もありました。ただ、10項目のうちの10番目なら「最後」で足りるとしても、17万5000項目を収録した国語辞典の最後の項目であれば、単に「最後」だけでは少し物足りない気がするのです。

「最後」であることを強調するためには「最後」に何かつけたいところです。「一番」はもっとも手頃な(お手軽な?)ものでした。同じ重言でも、「もっとも最後」や「一番ラスト」より違和感は少ないはずです。

強調の意味なら、重言として退けるほどでもないだろうと判断して復活させて今に至っています。まだ検討の余地はありますが…。

Googleのフレーズ検索は次のとおりです(07/10/04現在)。

 "一番最初" の検索結果 約 3,050,000 件
 "一番最後" の検索結果 約 1,530,000 件
 "最も最初" の検索結果 約 11,700 件
 "最も最後" の検索結果 約 1,920 件

この件数からすると、「一番最初(最後)」は認知されていると考えてもよさそうです。まあ、さすがに「最も最初(最後)」は使えませんけど…。
2007/10/04(木)| 重言 | コメント(0)

プレート板 

あるWebサイトを読んでいて、「プレート板」が気になりました。やはり重言ではないかなあ、と。まあ、そのサイトは昔も目を通したことがあるのですが(実はリンクしていたりして)…。

Google検索してみました(以下、検索結果は07/10/02現在)。

 野球 "プレート板" の検索結果 約 394 件
 野球 "投手プレート" の検索結果 約 542 件
 野球 "投手板" の検索結果 約 958 件

「プレート板」はスポーツ紙にはありますが、さすがに一般紙にはありませんでした。限りなくNGに近いと思われます。

ミスター語には「若いヤング」とか「力(ちから)とパワーを兼ね備えた」のような重言が豊富ですから、17本のバラの花束でFA移籍を踏みとどまった元投手が染まっても仕方がないことかもしれません(まあ、本人が書いているわけではなさそうですが…)。

「セットポジション」内のサイト内検索では、次のとおりです。もちろん「プレート板」はありません。

 投手プレート 3ページ4件
 投手板 7ページ24件

カタカナの多いページなら「投手板」を使うでしょうし、漢字が多ければ「投手プレート」を使うことになります。「セットポジション」は一般的にカタカナ比率が高いので「投手板」のほうが多くなるのでしょう。

野球で単に「プレート」と言えば、通常は「投手プレート」を指し、「ホームプレート」が「プレート」と略されることはまずありません。ですから、ただの「プレート」で済ませているケースも多いはずです。

ちなみに『公認野球規則』には、「ホームプレート」はあっても「投手プレート」はありません。すべて「投手板」です。

では、「pitcher's plate」の「's」は清音でしょうか。それとも濁音でしょうか。Google検索してみました。

 "ピッチャーズプレート" の検索結果 約 1,010 件
 "ピッチャースプレート" の検索結果 約 117 件

「batter's box」を『公認野球規則』は「バッタースボックス」としていますが、『オフィシャル・ソフトボール・ルール』では「バッターズボックス」だったりします。

【(お返しの?)外部リンク】
 貧盗恋歌>清濁併せ呑む
2007/10/03(水)| 重言 | コメント(0)